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金峯山寺
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■ 金嶺山寺本堂にある蔵王権現は、修験道の本尊である。
私は、本堂に入ることはなかった。今回の取材では、一枚も仏像や本尊は撮影していない。手続きが間に合わなかったこともあるが、それらは他の媒体にほぼ出尽くしているという気分もすこしばかりはあったからだ。
それよりも、現場にいて気配がそちらを向かないのである。
門の左右に立っている不動の姿を撮る。
蔵王堂本堂の吊鐘をロングで狙った。
褪せてはいるが、この色の残りは、荒ぶる神を祭る本堂にふさわしいものだと思える。安土桃山時代に建ったという現在の本堂の柱には、一本として同じ太さのものがなく、全国から寄進された木材が用いられている。
この屋根に使われている材木も、信者達から寄進されたものかも知れない。
三脚を片付け境内を歩いていると、白装束の一行が本堂への階段を昇ってゆく。
現代の行者なのだろう。そこには女性の一群も続いていた。
2002_11_05
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