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●ご注意
このページは製作過
程のイメージをあらわ
すものです。
実際の「YOL関西」は
こちら
です。
■速報性と蓄積型
上記のことを「関西発」に絡めて申し上げますと、まずは他の地域、特に東 京とのスタンスの違いを意識する。
こういっては何ですけれども、日々の政治の動きやそれに関係したニュース などの仔細な部分は、別のところにまかせておけばいい。
全国的な視野で申し上げれば、こちらは、こちらにしかできないものがある。
生活と経済の街、大阪。港町、神戸。
奈良・京都を始めとした関西圏独特の重層的な文化の重み。
それらの地の利をどう活かすか。
ただそれを、日本中にわかるような編集や表現にしてゆかねばならない。
それにはどうしたらいいか。
実を申しますとこのことは、この演題の主たるテーマのひとつである「ブラ ンド戦略」にも繋がっているんですね。
新聞社の講演でこんなことを申し上げるのは、いい度胸かも知れないのです が、最新のニュースというものは移ろいます。鮮度がある。
ITの世界では、この鮮度、速報性ということがとても大事ですが、一方でコ ツコツと蓄積をしてゆくことでその厚みを増してゆくものもあります。
例えば桜であるならば、今咲いているものを追いかける必要もある。
けれども、じっくりと腰を据え、来年も再来年にも通用するような、ある種 普遍的な一枚、画像を狙うという手もある。
ITのいいところは、よいものはデジタルデータとして目減りせず、貯めてゆ くことができるところです。サーバの容量を増やせばいいだけですから。また、 ここで蓄積したデータは、別の媒体に応用することもできます。紙の媒体も含めて。
新聞社のサイトということから、ニュース、その速報性は外すことはできま せん。更に機能的に、見やすく。
画像などもやや大きくしてゆく必要はあると思います。
ですが、一方で蓄積型コンテンツ。
できうる限り質の高い、長期に渡っての使用に耐えるようなコンテンツを意 識してゆくことも、視野に入れておいてもよいのではないかと考える次第です。
■ブランドアイデンテイティ - Brand Identity -
ここで、今回の演題、「IT社会と新聞社のネットデザイン−関西発ブランド リニューアル試論」のために、ごく一般的な企画書を依頼され作成したと仮定 します。分かりやすくするため、この世界でおおむね標準とされる形式に準拠 してご説明させていただきます。
実際は、必ずしもこのような順番で論が進む訳ではありません。
大筋で流れは以下のようになります。
市場環境分析
コンテンツ分析
顧客分析
流通分析
競合企業分析
編集・広告分析
問題点と市場機会
基本的なマーケティング戦略
編集・広告戦略
ポジショニング
表現戦略
媒体計画
もちろんこの中から、ある部分を拡大し、ある部分を統合しながら目的にに じり寄ってゆくわけですが、前提としてかなり仔細な資料が必要になります。
今回はなかなかそうもゆきませんので、その骨子のいくつかをとりあげてみ ます。この場合、このように考えるという考え方の筋、概要であります。
そこから、「次に見る夢」といいますか、きたるべき姿がかたちになってく るのではないかと推測されるからです。
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