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●ご注意
このページは製作過
程のイメージをあらわ
すものです。

実際の「YOL関西」は
こちらです。

■ ほぼ徹夜の状態で大阪に向かう。
 演題にはあらかじめの構造があった。

●「IT社会と新聞社のネットデザイン−関西発ブランドリニューアル試論」
1:「列島いにしえ探訪」のデザインコンセプト(20分)
2:現在の「関西発」の問題点(20分)
3:Webデザインの最近の動向 と ITのビジネス動向(20分)。
4:質疑応答(30分)。

 非常に具体的なのだが、問題は2の部分である。
 クライアントに囲まれて、商品の弱点を指摘しなければならない。
 どのように按配をつけるか。大人の厄介が集約されていると言っても過言では ないだろう。
 いずれにせよ、時間がきた訳である。オムカエデゴンス。

■1:「列島いにしえ探訪」のデザインコンセプト。



■ごあいさつ

 はじめまして。デザイナーの北澤でございます。
 このサングラスは、ビデオの助監督みたいですが、非常に照れやすいという ことと、度付きということで、御寛恕いただきたく存じます。
 さて本日は、由緒ある歴史と経済の街、大阪にお招きいただきまして誠にあ りがとうございます。
 演題は多岐に渡りますが、始めに、この2001年7月にリニューアルした「列島 いしにえ探訪」、この表紙デザインの按配について話させていただきます。

■「いにしえの色」

 まず、以下の文をお読みください。
 最初はともかく、二番目のものであります。
 ここで、「緑色の坂の道」とは、2000年10月末まで、読売新聞社が一般会員向 けにやっておられました「yominet」というインターネットサービス、その 「文芸フォーラム」に連載していた拙文の通り名であります。
(註:北澤はライターおよびデザイナとして、そのサイトの執筆・運営を業務 委託されていた)。
 以下は資料として。



「緑色の坂の道」 2416
いにしえの色。

 2001年7月4日の読売新聞大阪版に、以下の社告が掲載された。



●読売新聞大阪本社は4日、インターネットのホームページ「ヨミウリ・オンラ イン関西発」に「列島いにしえ探訪」を開設しました。
http://osaka.yomiuri.co.jp/kodai/index.htm
「列島いにしえ探訪」は、好評を頂いていた「サイバー古代」の時代対象を広 げ、旧石器時代から江戸時代初めまでの歴史に関する全国のニュースを集めま す。
 さらに紙面に掲載された歴史特集、話題となった全国の古墳や遺跡を紹介し、 藍を基調にした斬新なデザインで、日本の「いにしえ」に皆様を誘います。



■ その表紙のデザインを私が担当した。
 実をいうとこの依頼は、まだコートを着ている頃合いにされていたのだが、な んというかまあ、そこは流れで。
 虚しくじたじたと日々は過ぎたのであった。花は散る散る。
 当初、私は日本の古代のイメージをかたちにしようと考えていた。
 古墳からの宝飾品であるとか、絵巻物であるとか。
 中公文庫の「日本の歴史」を改めて読み返し、数巻で挫折する。
 大型の美術全集は、もちろん借りてくるのだが、抱えているだけで疲れる。

■ 日本を代表するデザイナーのひとり、松永真氏に「JAPAN"forever"」 (1988年)というポスター作品がある。
 花札の月をモチーフにしたもので、黒と赤と白。
 そして文字部分の紫と緑の絶妙なバランスがすばらしい。
 線の太さも力強く、それでいて上品である。
 私はその作品が載っている書籍をもって、今回の企画の担当責任者と打ち合 わせをした。
 場所は大手町、読売新聞社の食堂である。
「こういうデザインがすばらしいものだと思うんですが、自分にはとうていでき そうにないです」
「問題は色だと思います。画像やその他を使うと時代が限定されてしまう。 日本人が共通して持っている色についてのイメージ。 それをシンプルに表現できないものかと考えています」

 担当者の方は、私に一冊の本を渡した。
 岩波新書の「花を旅する」(栗田 勇:著)である。
 日本人が花によせる思いについて書かれたものであるが、同時に花の色のもつ 意味についても触れられている。色には意味がある。
 翌日、日本酒の二日酔が去った後、私は棚のなかからひとやまの歳時記を取り 出していた。
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読売新聞大阪本社

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