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このページは製作過
程のイメージをあらわ
すものです。

実際の「YOL関西」は
こちらです。

■関西(コンテンツ)の相対化

 この「関西発」は関西、大阪を中心として作成されているのですが、読者、閲 覧する方は関西圏だけではありません。広く日本中に広がっています。
 これがIT、インターネットの面白いところでして、ある種バリアフリーといい ますか、時間と距離の概念がなくなっています。
 となると、地域に密着した情報もさることながら、全国的にこのコンテンツは どう眺められているだろうか、という、やや距離を置いた視点が必要になってきます。
 これはコンテンツの相対化、つまり関西の相対化でもあります。
 まして、月に数100万単位のアクセスを数える勢いともなりますと、ある種のグ ローバル化は避けられないことかも知れません。

 グラフィックデザインの領域で言いますと、戦後30年ほどの間は、伝統的な日 本調のイメージを「ジャポニカ調」と呼び、結果的にはやや遠ざけてきたという 歴史的過程があります。
 厳密にはそんなこともないのですが、近代的でモダンなデザインが尊ばれてき ました。いわゆるグローバル・スタンダードなものがよしとされてきます。
 しかし、高度成長を過ぎた辺りから、「JAPN」をテーマ・モチーフにした作品 が次第に増えてきました。化粧品の広告をみるまでもなく、登場するモデルさん が70年代中ごろを境に、ハーフの方ではなくなります。

 半年ほど前でしょうか、私は、80年代に一世を風靡したモデル、山口小夜子さ んにお眼にかかる機会がありました。
 不肖北澤、手塚山学院大学の教授でもある松岡正剛さんが主催する、「編集学 校」というところで、編集の先生をやらせていただいていたものですから。
 そのつながりというか、お付き合いさせていただいたという次第。
 山口さん、あの髪型は以前と変わらず、上等な和風狐の如くにお綺麗でありました。
 山口さんは、「世の中から闇の部分がみえにくくなっている」と言います。
 闇は、実際の社会には確かに存在するのですが、表面上ないことになっている。
なかったことにされている。皆さん健全で画一的。サワヤカ君。
 それでは面白くないじゃないか、というのが山口さんのおっしゃりたかったこ とであると私は記憶しています。

 つまり、東京なら東京を中心とした建前と権威の文化。
 ある意味で底の浅いものですけれども、これが全て今の日本だと言われても困る。
 日本は広いんだよ、と。
 別の文化のかたちも確かにあって、それは足を地に付けてしたたかに息づいて いるんだよ、ということであります。
 それをどうにかして示したい。
 少なくとも日本はいくつもの顔をもっている。
 差異というよりも、違うことを前提とした相似である。
 そんな風にも思うんですね。
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読売新聞大阪本社

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