黄色の木枯。
 
 
 
■ やらなければならないことがいくつもあって、それを並行している。
 結局文章を書くことになって疲れるものだが、それも致し方ないものだろう。
 マスクをしているから髭があろうがなかろうが関係はないのだけれども、二日経つとやはり伸びてしまう。
 髭の手入れのあと洗面台を掃除するのが厄介で、流したパイプの掃除もしたりした。
 

 
■ 一週間ほど前だったろうか、銀杏の枯葉が舞っていた日があった。
 北の方では大雪になった時だ。
 見る間に路肩が枯葉で埋まって、不用意にアクセルを踏めば軽く空転するだろうと思われた。
 ぴったりした服を着たロードレーサーが、我が物顔で外苑西通りを横切っている。
 ランドセルのようなものを背負っているから、あれは出前なのだろう。私は決して注文はしないけれども、せめてリアに明るいランプは点灯させてくれまいか。夕暮れに君は見えないよ。転ぶと痛いものなんだがな。
 
 
 
■ それからどうしたかというと、所用をすませ寄り道もせずに戻った。
 カメラを持っていれば、TOKYO 2020 の旗を撮っていたかもしれない。