にほどり。
 
 
 
■ 自分のためだけに時間を使える時というのは案外に短いものだ。
 片手間に、半ば意識しながら捜していって繋いでいく。焦る気持も生まれるけれども、例えば今手持ちのレンズで撮れないものは、新型を買ってもほぼ一緒である。
 眺めているのは自分だからである。
 

 
■ 冬の最中、都心部にある公園へいく。
 雪が残っている年もあるし、粉になりかけの枯葉が音を立てる時もあった。
 手袋を持たないと、ポケットに手を突っ込んだままの猫背で、しかし持っていると片方を失う。