青く霧 2.
■ 結局、音楽用のUSBケーブルを買った。
とりあえずという、普及型のものである。
どの程度音が違うのかといえば、多少幅が広くなったような気がする。高い音に角があって、もしかして失敗したかとも思ったが、電流を流して一晩放っておいたら気にならない程度には収まった。
エイジングとかいう世界のお話である。
■ 物理的な特性については分からないし、調べてみるつもりもない。
スピーカーがそうだということは理解できても、ただの電線にそういうことがあるのかと言えば、売る側にしてみれば確かにあると言うことになるのだろう。
車関係でも、これを貼ると燃費がよくなったり回転の上りが云々という商品があって、結構的確に表現するベテランのライターがそれを妙に持ち上げていて、疲れた記憶があった。
一時、なんにでも「にがり」を入れることが流行った。私も友人から小さな瓶を一本貰ったのだが、酒に入れて飲んでいたら三日酔いになっている。
■ 車のオイル、添加剤。身体にいいとされるマークやそのほか。
都心部では年末や正月の夜更け、黙々と走っているランナーを見かけることがあるのだが、冬至に柚子湯をしただろうかとおかしな角度で我に返るのである。