紙の按配。
 
 
 
■ このところ、FAXや平たい文章を書くことが多い。
 メールではなく何故紙なのかというと、曰く言い難いものがあるのだろう。
 定型がある訳でもなく、どこかで覚えたものの蓄積を連ねているのだが、果たしてこれでいいのか、失礼に当たらないのかどうか、懸命にPCに向かうだけである。
 

 
■ 大体が一晩かかる。
 事案を整理するのに数時間。落としどころを予測して、この角度から。
 空が白み始めることが何度かあって、テキストで印刷をする。
 仔細なところを修正してまた印刷。
 前のものはシュレッダーである。
 
 
 
■ 紙というのは、恐らく保存を前提にしている。
 複数に廻されて点検されたり、ファイルに閉じられたりすることもあるのだからうかうかできない。
 翌日、誤字や表現の瑕疵を見つけたりして、唸りながら恥じるのである。