冷めたコーヒーの話。
■ 億劫なので、コーヒーを入れる道具がとりあえずある。
最も簡単で、可もなく不可もなく。それでいて、急いで淹れたドリップよりは味が安定しているような気もするので、ここ10年ほど使っていた。
昔からある定番のかたちで、発売されてから20年は経っているのではなかろうか。
■ 10代の頃だろうか。コーヒーの豆に凝った時期があって、今こうして書いていると、とんでもなく嫌な若造なのだが、まぁ凝っていた訳ですよ。主ら金もないのに。
その時のブレンドの名前がまだ売っていて、ロングセラーなのだなと、店員さんと少し話をした。一時モカが足りなくなったことがあったでしょう。その時にブレンドが変わったんですよ。
へぇ、その頃は分からないな。しばらくインスタントだったから。
いやいやそうでもなく、ヒルスのでかいものを飲んでいたのだった。
■ 戻ってから、クエン酸を引っ張り出してきて機器の掃除をする。
それから淹れてみて、冷めた頃までぼんやりするのである。