The Second Tree From The Corner 2.
 
 
 
■ その後の顛末を書いてもいいのだが、適当にしておこう。
 小さな料理が差し入れられて、これは旨いから食べてみなさいよ。
 

 
■ ありがたくいただく訳である。
 帰り際、会計をすませていると、店の主人が頭をさげる。
 お口にあいましたか。あの方、土地で会社をやられていて常連さんなんです。お客さんのことが気になっていたらしく。
 私はすこし近寄って、ごちそうになりましたと礼を言った。
 いつかまた。
 その方も、いつかまたと手を挙げた。