交わらない川と道。
 
 
 
■ この題の緑坂は、遥か昔に書いた覚えがある。
 
 男は追いかけている事実に酔う。何人もの男を蹴散らして相手を獲得したと考える。ドラマチックだよなあ。でもそうかなあ。
 
 
 
■ それはともかく。
 暫くすると短めの文章を書く方が何人か現れた。
 妙齢であったり、周期的自爆が得意の哲学的青年であったりする。
 一般に文章を書くということは、どこか青臭いところがある訳で、簡単に言えば基本的な暇と自己顕示の気分がその底にない訳でもない。
 ブンゲー青年や中年、または老年との付き合いは、時に顔をそむけたくなるほど刺激的で面白いものだった。
 こじらせてしまった方も随分といた。