真横の月。
■ 思い立って調べてみると、車雑誌の切り抜きが出てきた。07/99
デザインや写真のそれに混じって、車と単車のものが取ってあるのだ。
厚みは、もちろん仕事以外のものが以下略。
■ そこには黄色のヴィゲンが出ていて、0-100kmは6.8秒。
最高速度は250kmだという。
予想していたより速度が伸びているのに驚いた。
これだと、ボクスターの初期型か964のティプロト辺りといい勝負である。
トラクションの掛かりにくいFFで、この加速も結構なものだ。
製作はサーブの内部チームと英国のTWR.
ここで、お、と思う貴方はマニアです。
実際の生産もサーブ本体ではなく、ボクスターを製作しているフィンランドのバルメット社が行っていた。
サーブの皮シートは捨てたものではないのだが、ヴィゲンのそれはサイドが張り出していて、あたかもAMG C43辺りのものに似ている。ツートンというところも、学ランの裏の詩集じゃね刺繍みたいで恥ずかしい。
ジャガーのXJR辺りもそうなのだが、スポーツ・タイプと言うのは、どうしてこう分かりやすいのでしょう。
■ ボディサイズの大きい9-5に詰んであった2.3リッターの4発に、当該記事によれば三菱TD04HLのタービンをはめ込む。
04。と書けば分かる人には分かる世界で、はい、FRのランタボ辺りを弄っていた方には懐かしく思い出されるかもしれない。
元々がオペル・ベクトラのシャーシに、230馬力を詰んでFFで駆動するのであるから野蛮であることは織り込み済みである。
雨のコーナーで、何時踏めばいいのか。トラクション・コントロールは付いていない。
私はレインボーから左右に分かれるところの側壁を思い出していた。