出番について。
■「悪魔祓いの戦後史 - 進歩的文化人の言論と責任」(文藝春秋社刊:1994)という本をいつだったか読んだ。
著者の方は故人だが、大手新聞社に在籍されていた。
整理部から週刊誌編集部を経て調査研究室主任研究員。
どうりで出典のデータが豊富である。
退職されてから、元いたところに批判的な書物を出されている。
■ ところどころ興味深かったが、申し訳ないが巷間言われる程のことはないと感じた記憶がある。「悪魔祓い」というところで、やや困ってしまう。
批判される対象に、ある程度の予備知識があったからかも知れない。
文章というのはそのひとの素のようなものが滲み出るものだが、そのどちらも、いつの間にか紋切型になってしまう。