庭園美術館西。
■ 銀杏の黄色が鮮やかだった。
通りによっては半ば裸になっているものもある。
信号で停まっていると、外国人のカップルが肩を抱きこの国を通り過ぎている。アジア系だろうか、私もそうだが。
黒色の新しいEクラスのクーペが、コンプレッサーの音を響かせスタートした。
薄く窓を開けていると、それは神経質な口笛のようだった。
■ 五木寛之さんの本だったと記憶しているが、明治元年の「隠岐騒動」を語ったものがある。80日に渡る島民の自治。短いコミューン運動が結局は時の政府の方針に統合されていく過程を纏められたものである。
隠岐は永く天領だった。明治維新の原動力でもあった尊皇攘夷の思想が素朴な形で顕れたという側面もあるが、結末はそう甘いものでもない。
ロマンチックで悲劇的かどうか。
この辺りの屈折というか、あらかじめ幻滅することを前提とした視点というのは個人的に身体に馴染むところがある。
■ 特定のキーワードを入れるとSNSでの発言の一覧が見れるところがあって、別のPCでそれを流している。
匿名で気楽に発言できるメディアであるから、かなりの量が流れていく。
何か引っかかるものがあると発言者を見たりすることもあって、載せている画像が興味深い。