坂はエ 照るゝ鈴鹿は曇る。
 
 
 
■「蝶の道行」は、中村歌右衛門の十八番であったという。
 歌右衛門と言えば戦後歌舞伎、女形の頂点と呼ばれた方だが、半ば老いてからの風姿を私は直接見ることができなかった。
 
 
 
死出の山
飛び交う姿はひらりひらひら
四季折々の花の陰
修羅の迎いは忽ちに
狂い乱るる 地獄の責
夢に夢見る草の露
面影 ばかり
 
 
 
■ ざっとひいてみると、かくの如し。
 単語も集約されている。