大師のデミオ 3.
 
 
 
■ それから数日が過ぎる。
 二日酔いで一日半程どうにもならなかった。
 酒の種類のせいかとも思う。
 
 
 
■ 夜半、ゆっくりした所用があり横羽線に乗った。
 羽田トンネルというのは首都圏の人間には馴染み深いものだが、可変式のオービスが点在し昔のように速度を出しているとすぐに捕まる。
 思うところあって、料金所近くのパークに入れた。
 青いプラスチックのベンチがあり、その横に灰皿がある。
 20代半ば過ぎだろうカップルが立っていて、女性の方はサンダルに薄物である。
 どこか平たい腰つきから、既婚者だろうかと思われた。
 彼の古いデミオで出ていく。