影あってこそのかたち。
■ 某月某日。
出先の合間に「俳句の天才 - 久保田万太郎」(小島政二朗著:彌生書房刊:1980年6月10日初版:9月25日3版)という本を読んだ。
すらすらといける。
場合によっては温い風呂の中でも、待合で相方に廻しをとられている間にでも読了できるかもしれない。
私は、子どももしくは未成年にネットをやらせるに、フィルターは不可避だと考える立場だが、緑坂には当然かかっているものだと思っている。
ママ、廻しってなに。
パパに聞きなさい。
すたこら。
■ 小島のこの本は、万太郎をベタ褒めであった。
あまりに褒めすぎていて、ダイジョブかなという気もしたのだが、1980年当時小島氏は既にして齢80歳をこえられている。1894年生。
万太郎の才能への敬愛と、やはり小説は自らの私生活を描くべきだとの芸術的信条とが随所に散りばめられていて、どうも憎めないのである。
好きだったんだなぁ、という按配。