退屈な儀式と夜について 4.
 
 
 
■ あのときできなかったことを今やっている。
 そういう傾向はあるのか。ないのか。
 そんなことを考えながら、羽田トンネルの辺りを潜った。
 飛ばしたいとは思わない。
 トントン、と流れる繋ぎ目に、ダッシュがキシと鳴り、好きだからと言って何時までも乗っていられるものじゃない。
 とも思う。