青べか物語。
■ 海ほたるへ抜ける時、繰り返しそれを聴いていた。
飽きれば、何故かは知らないがジャンゴである。
文化というのはその外縁から眺めると輪郭がはっきりすると言われるが、そう難しい話ではなくて、日に日に移る樹木の緑にこころせくのである。
■ 私は法定速度で走っていた。
一時湾岸の走り屋たちが、このトンネルで速度を競ったこともあったが、逃げ場のないここでそうするのは子供じみているなと、ひとのことは言えない私はおもう。
トンネル天井についた、排ガスを逃がすファンが煩い。