オーキイ、アナポーコ。
 
 
 
■ ぼろぼろに仕事が詰まっているのだが、何もやる気がせず、漠然と古い映画などを眺めていた。
「七変化狸御殿」(1954年松竹:監督/大曽根辰夫)である。
 美空ひばり主演。
 粗筋その他については、ここで書かなくてもいいだろうと割愛する。
 どうってことない正月映画なのだが、15分くらいすると中座できなくなった。
 
 
 
■ ナカサキプギョー、ハラキリサムラーイ。
 コノオンナノコ、ローヤニイレナサーイ(註:ひばりのこと)。
 バンジュンこと伴淳三郎が映画の中で口にする台詞である。
 ガリガリ博士みたいな役柄であった。
 こちら、オーキイ、アナポーコ。
 あちら、チーチャイ、アナポーコ。
 
 
 
■ そういうところばかりを覚えていて、これでいいのかという気もするのだが、ま、春である。