月島、銀座裏。
■ 年末から年始にかけて、あるいは一月に入って、会合やらパーティなどが続いた。
半ば仕事のようなところもあるから、ネクタイ締めて出かけることもある。
先日は非公式の集まりのようなもので、私は古い革ジャンを羽織って出かけた。
月島の辺りである。
■ 二三日前に東京は雪が降っていた。
その後で空に隙間ができたのだろう。
東か西か、とんでもなく尖った風が一日吹いている日だった。
夕方から出かけ、ふぐなど食べたりしてそれから銀座界隈へ。
階段を昇ると見知った顔があった。
■ 旧知のひとと会うとどうしても軽くは済ませられない。
怒ったり泣いたり、その隣にいるのも楽ではないが、締めは昔遊んでいただろうという髪の白いバーテンダーのいる店である。
私はそこでラムを嘗めた。