マニアでいこうか。
■ 最近はあまり書かないが、実はカメラが好きで、意味なく集めていたことがあった。
なに、手が届く範囲のものだけである。
随分整理して、手元には一桁くらいしかボディは残っていない。
一般にプロのカメラマンは、同じボディを2台は用意するという。
信頼性の問題からだが、レンズを付け替える手間を省くという利点もあるようで、広角と望遠のズームがあれば楽であることも確かだった。
実際にはそれを首から下げたりはしないのであるが。
■ F2を取り出して、シャッターの音を聴いたりする。
ニッポンが鉄とガソリンの時代。車がキャブで動いていて、チョークを戻し忘れるとプラグが被った頃合、その自動巻きの時計のような手触りである。
放っておくと電池がすぐ切れるので、露出計はほとんど使わないでいる。
広角を入れて絞り、被写体深度で稼ぐというところなのだが、スナップにはそれが一番向いているようである。
■ 指でフィルムを巻き上げ、それから構える。
これは撮影の呼吸のようなもので、キャノンのF-1もいいカメラだった。
今ここに載せているNYの画像は、使い込んだF-1で撮ったものである。サブにA-1を持っていったが、それは誰かから貰ったものだった。