消した筈の火。
 
 
 
■ 例えば近郊の都市へゆくと、路地の奥まったところにブルースを聴かせる店があって、もうマスターは老けている。
 一時、背伸びした女子大生や高校生がタムロもするのだが、あれから10年または20年。 もう娘や息子がくりかえす頃合だろうか。
 
 
 
■ そんなことを思い出しながら、ダウンタウンの曲を聴いていた。
 作詞は阿木曜子さんであることが多い。
 分かりやすい、それでいてひとことが普遍的で、私は車から降りて、そこにあるコンテナの横腹を一枚撮った。