バークス・ワークス 3.
 
 
 
■ これは誰のピアノだったか。
 爪先立って踊るかのような音色である。
 誰にでも、一時、なにか別のものになれたような時間があって、それを何度目かの青春と呼ぶひともいるが、私はそうは思わない。