NIGHT LIGHTS 2.
■ 馬鹿、あちいんだよ。
と、デニーズに入る。
煙草の銀紙で代用できるって聞いたが、銀紙のついた煙草なんて売ってないしな。
針金拾うといっても、何処に落ちてんだよ。
■ 千葉のデニーズは当時ヤンキーのメッカである。
停めてある車にガンを飛ばしながら、シャコタン、最近ではローダウンと呼ぶのだが、の数台が入ってきた。
しばらく経ってから、そのチームの頭らしい若者の傍に近寄る。
この間合いは面倒なもので、余計な自意識は不要である。
事情を説明して、ヒューズを一本分けてもらう。
■ スカイラインは品川ナンバーだった。
奴は246方面にいたのだが、ナンバーだけをそこで取っていた。
品川、横浜あたりのそれが格好いいと思われていた時代である。
チューンした車で別の土地にいけば、地元の連中にどうにかされるのは当たり前の話で、私自身、タイヤに穴が数回、中華街ではアンテナ毎もっていかれたこともある。
なんでそういうことするの。
というのは父兄の理屈で、簡単に言えば場違い、あるいはカンに触るからだろうと思う。