NIGHT LIGHTS.
■ 湾岸を法定速度で流している。
何時だったかこの辺りで、チューンしたスカイラインに乗っていて、突然エンジンが止まった。
確かセカンドあたりで床まで踏んだら、ヒューズが飛んだのである。
それは友人の車だった。
おい、北澤どうしよう。
奴はメカに詳しくなく、ほとんどショップ任せだった。
そのくせ理系なのだから仕方ないのだが、路肩に停め、ボンネットを開けて中を見た。スペアのヒューズがなかったので、問題なさそうなそれを抜き、付け替えるとエンジンは戻った。
九月のまだ暑い盛りだったのだが、帰り道、エアコンは効かない。
スパルタンだよな、と、奴はやせ我慢を述べていた。