銀色の鱗 4.
 
 
 
■ 暇か。
 と尋ねることなど、昼間の世界ではほとんどありえない。
 当時はそれが普通で、おう走りにいこうぜ、と週末の夜を潰すのである。
 隣に女がいて、もちろんそちらも必需なのだが、興味は新しい玩具へとむかう。
 
 
 
■ 10年。
 どころではない時間が過ぎる。
 仕事も傍にいる女も変わり、何人かは消息がわからなくなった。
 そいつの息子だという若者が電話をよこしたこともあった。