銀色の鱗 3.
■ 昔、首都高の一号線しかない時分、そこは半分テストコースだった。
逃げ場のない狭い路面で、緩やかに続くコーナーと直線で、床までいけば何キロ出るのか。
リアに荷重をかけたまま、隣の車線にはみ出さずどこまで滑らかに抜けられるのか。
そんなことを自分の車で、または友人知人の車で繰り返した。
暇か。
少しいじったんだ。走りにいこうぜ。
そんな電話が入るのである。
銀色の鱗 3.
■ 昔、首都高の一号線しかない時分、そこは半分テストコースだった。
逃げ場のない狭い路面で、緩やかに続くコーナーと直線で、床までいけば何キロ出るのか。
リアに荷重をかけたまま、隣の車線にはみ出さずどこまで滑らかに抜けられるのか。
そんなことを自分の車で、または友人知人の車で繰り返した。
暇か。
少しいじったんだ。走りにいこうぜ。
そんな電話が入るのである。