旅の果て。
 
 
 
■ しばらくの間、旅に出ていた。
 どこであるかは言わない。
 出てくる人物像がとても興味深く、しばらく眺めてからうんざりしていた。
 何、山手線の中にいるひとたちが皆、文章を書いているものだと考えると、それはそれ、薄く気味も悪い。