続・女郎の足抜け。
 
 
 
■ アニさん、わたし。
 なんでえ。
 これからどうしたらいいかえ。
 
 
 
■ 東海道の品川宿、そこにある神社は六月に祭りがある。
 急な階段を登ってゆくと途中に小山のようなものがあり、模擬的なお遍路の道になっている。
 そこには大きな石碑があって「道行」と楷書体で書かれていた。
 品川の宿場女郎、飯盛女達が祭られているものである。
 
 
 
■ さて。
 傷ついてるんだから、回復には時間がかかる。
 すぐにがんばろうと思うんじゃねえぜ。おめえはそれがわりい癖だ。
 とか、煙管はないので紙巻で、ゆるゆる車を走らせた。