そこにいるだけのあいだ ツー。
■ GRのレンズは適当にウェットである。
エルマーのそれ程でもなく、僅か100年と少しで近代化とその果てに辿り着いた我が国に相応しい、合理主義と大正期べス単の味を隠し味のように描写に忍ばせていた。
とか書くと、毎月カメラやレンズの構造と歴史を褒めなければならない、大手新聞社のカメラ雑誌のライターさんのようである。
ま、仕事ですからねえ。
作例がつまらないからといって、取材費が出なかったりする訳だからいたしかたないところもある。
■ 結局、GRレンズのライカマウントは買えなかった。
M6でリバーサルを使うことは滅多になく、コードバンのストラップをつけて喜んでいた。中にはどう転んでもともかく写るトライXなどを入れている。
モノクロというところがマニアなのだ。
一度、金属製のレンズのフードを転がしたことがあって、おお2万数千円と思いながら赤になった信号のあたりでクラクションを鳴らされた。