夜螳螂。
 
 
 
■ 満月の頃、地下に降りていくと車の屋根に動くものがある。
 バッタかなといぶかんだが、こちらを向いた頭と斧が蟷螂である。
 私は小型車のエンジンをかけ、屋根の上に乗せたままスロープを昇った。
 

 
■ 所用、と言っても買い物なのだが、近くの駐車場までいってもまだ屋根の上にいる。
 わかるんだけどね。
 仕方なく公園の傍までいって路駐し、紙のようなもので植え込みの方角へ払ってやることになる。