湿ったメイプル。
■ データを移行していると、残り時間:2日以上 と出てきた。
初めはそういう表示になることも多い。
USB2.0同士だからやむを得ないのだが、仕方なくその辺にあったワインを嘗め始める。 ラベルには無添加の安いワインと書いてある。確かにそういう味である。
■ このところ、漠然とする機会が少なく、虎ノ門のシガー・バーにもご無沙汰していた。あそこでは時折、妙齢中ほどというか本格派の方がやや難しい顔で一癖あるワインを飲まれていることがあって、独身だろうか。
どちらでもいいのだが、都市部の強者であるから一定の敬意を表する。
近い空間で酒のグラスを眺める。
どこでもそうなのだが、この間合いというのは難しいものである。
■ なにか食べるものはと探すと、メイプルのクッキーが出てきた。
湿っている。