河童保険。
■ おまえは不良のくせにさ、根が小心なんだよ。
と、随分と前に言われたことがある。
その時はやや頭に来たのだが、振り返ってみればその通りで、片足をいつもどこかに掛けていたような覚えがあった。
■ どこか河童なのだから、せめてここだけは堅気でいよう。
そう思っているところがこの歳になってもある。
いいんだかわるいんだか、腐ったランチア、例えばイプシロンのボロボロになったアルカンタラなんかを気にもせず、シレっと乗りこなせるまでには至っていない。