水のないよる。
■ これくらいの季節、東京は木枯しが吹く。
暫くすると止んで、翌日は街路樹が裸近くになっているのだ。
路肩には粉になる手前の枯葉が吹きだまり、それはそれで、眺めている分には味わいがある。
■ 外苑西通りの辺りで人を降ろし、見送ってから暫く先に停めた。
銀杏の色は少し濃くなり、それから薄くもなって、樹を見上げるとまばらである。後ろにあるビルの窓が古風な形で、ここを切り取ればいい写真になるかと思った。
105ミリ程度、昔確かそんなレンズがあったのである。