「緑色の坂の道」vol.6885 黒南風 3. ■ 台風が過ぎた後の月は少し重い。 雲が流れていて、外苑西の夜は小型犬だらけである。 ■「わん」さんというひとがレジにいた。 前に並んでいる白髪半分の男性が、彼女をからかっている。