カストリ時代。
 
 
 
 あの山を越えると
 オレ達の明日があるのか
 
■ と始まるコピーは、初代ダルマセリカLBのものである。
 

 
地をかむサスペンションが頼り
さあ、スパートだ
 
■ と〆られていく訳だが、やや流し気味に撮った写真が使われていた。
 オレ達の明日ときたか、と眺めていたのだが、昭和50(1975)年9月発行の「戦後30年 カストリ復刻版」の表四。編集兼発行人は矢島泰夫さんだった。
 何故こうした雑誌が手元にあるのか分からないのだが、多分古本で求めたのだろう。
 巻末に作家の山岡明さんが「『カストリ雑誌』の時代」と題して、その歴史と概要を語っておられた。
 その雑誌名だけをいくつか列挙してみる。

アベック(昭和23年7月創刊 以下略)
トップ
りべらる
ネオ リベラル
政界ジープ
ベーゼ
リーベ
ユニーク
女豹
赤と黒
そこが知りたい裏の裏
 
 
 
■ 山岡さんによれば概ね1000近い雑誌が当時出版されていたのだという。
 それらの多くは米国のイリノイ大学の図書館に所蔵されているというが、何故アメリカかと考えると奥が深い。