青のフジヤマ。
 
 
 
■ 例えば「京都写真集 : 列島いにしえ探訪 Ver.1」の表紙。
 これの何処が「銀閣寺 - 東山慈照寺」なのか。
 ただ松の葉っぱを写しただけではないのか。
 

 
■ そういうご批判をいただいたとする。
 いただくわけですけれども。
 エ、向こうに薄っすらと白く見えますのが、世に名高い銀閣寺の月山の砂であります。古来より中秋の名月の頃、貴人が、と制服を着たバス・ガイドさんの説明を真似てみても、その後が続かない。
 そういえば最後にバス・ガイドさんにお会いしたのは何時だったかな。
 お会いするってのは変だな。同乗した、あるいは居合わせた、説明を受けた。適切な言葉が浮かばない。
 京の河原に餓死者が溢れかえっていた中世のあの時代、月山も何もないだろうとは思うのだが、大体後世に残っているものはそんなものである。
 
 
 
■ どうも海外ではこうした作品が受けているようだった。
 理由は分からないが、具体的なものは今ネットで簡単に眼にすることができるからかとも思う。