愛の置き場 3.
 
 
 
■ 今作品を置いているところ、について思うことはいくつかある。
 例えばカテゴリーを細かいところに指定してやる。
 案外に順位が上がったりして、成程ここは都心部のJRの主要なところか政令市の駅ビルにある書店くらいの規模なんだな、とその空間が漠然と想像された。
 実は前のバージョン、以前置いてあった「恐山」の写真集は多少なりとも売れたのである。どなたが購入されたのか、洋書扱いだったので海外の方だったかも知れない。ありがとうございます。
 感想が全くつかないというところが、写真の世界というか緑坂だった。
 
 
 
■ 電子書籍については、結構な歴史のようなものがある。
 語れば長くなるのだが、黎明期、いくつかの会社とあれこれをしたことがあって、当時やりとりした方々のことを懐かしく思い出す。
 技術担当の方だったり編集者だったり、あるいは書籍の印税率をこぼしている小説家の方だったりした。
 歴史の長い出版社の偉い方に、技術的なことと将来テンボーを説明するよう求められたこともあって、上着を着て銀座界隈へのこのこ出かけたものである。
 席は裏手にある渋めのところだったが、何を飲み食べたかは忘れた。