別の夢 3
 
 
 
■ 自分はこうして生きてきた、ということを人は書きたがる。
 このときの決断は良かったと、納得したいからかもしれない。
 結論というのはよく分からないところがあって、それは多分死んでからも同じだろうか。
 名前を出すこと、出さぬこと。
 そうしたことも、すこし距離を置いて眺めるとまた違って見えたりする。