結界。
 
 
 
■「列島いにしえ探訪」の作品に、そうした題のものがある。
 鞍馬の山中で、竹に貼られた結界の縄を撮ったものだった。
 これはフィルムを使ったものだが、見直すと手直しをしたいところも出てきている。現像というか焼き方である。また、その見せ方も。
 
 
 
■ ある程度時間の推移に耐えられるような作品と、そうでもないものというのがあるけれど、これはどんなジャンルにも言えるだろうか。
 例えばスタジオに篭って撮るような時というのは、こちらは職人になりきっていて、使う感覚の幅と深さが違っている。片目の開け方も。
 どちらが優れているということはないのだが、目的と道具が異なっている。