ジン、No.3.
 
 
 
■ 坂の上のバーの話である。
 カストリ・ブランデーの後、緑色の瓶のジンを頼んだ。
 冷えてないですけどいいですか。
 冷えてると味がわかんないから。
 
 
 
■ オランダなんだね。
 と、消えたパルタに火を点けながら瓶を手に取り眺めている。
 オランダの奥さん、という単語が頭に浮かんだが、その由来を知らない。