元町にいた猫。
■ 山手の社員寮にいた奴がいて、車が好きだった。
当時いい金を取っていたので、国産で最高と言われるものを買った。
箱根辺りまで走りにいく
バリバリ仕事をし、嫁さんをもらい、海外に数年赴任する。
酔うと校歌を唄うのが珠に瑕だったが、基本は礼儀正しい半ズボンを履いた少年のようである。
■ どうしているあいつ。
薬かえたんだけど、あわなくてね。
ふたりいたはずの子どもに会えているのか、と出かかったが、もう大きくなっているのかも知れない。