海苔について 2.
 
 
 
■ 地方へ取材にいくと市場へいく。
 余力が残っている場合で、ホテルのベットから一歩も出られないことも、ままあるのだが。
 この地方という言い方も、考えてみれば鼻につくところがあって、遡れば近代国家の成り立ちそのものにも繋がっていく。
 けれども、反中央と言っている方々の少なからずが、客観的にはどういう訳か中央もしくは東京に顔を向けているようにみえるのもどこか鬱陶しい。
 あすは東京にでていくからは
 なにがなんでも勝たねばならヌ(語尾は方言によって異なる)
 という、昔の流行り歌みたいな力の入れ方である。
 
 
 
■ 先日、擦り切れたセーターの上にA.Dのジャケットを羽織ってうろついていた。色々用事があるのです。
 植民地の馬具革屋のジャケットも、10年くらい着込んだものである。
 車の中で、MJQのヨーロピアン・コンサートの後に高橋竹山の津軽じょんがら節が続いた。
 詳しくないので正確には書けないが、ほんの半呼吸か何か、タイミングがずれているような気がする。
 デデン。
 と、バチが動き始めるまでのあいだである。