風のあと。
 
 
 
■ 一杯目を嘗めはじめた。
 そのへんにある、普通のスコッチである。
 フィルム・スキャナ用のPCの調子が悪くなって、要はオーバー・ワークだったのだが、一台を組んでいた。
 組むと言っても一からではなく、国内メーカーのサーバー用のそれがとても安価に出ていて、流用したのである。
 私はWSやサーバー用という表現に弱い。
 
 
 
■ 長いことこういったタグイの仕事をしている方はお分かりだろう。
 システムを組むというのは基本的に原始的であり、どこか野蛮なところがある。
 動けばめっけもの。動かないのにジタバタするのは、各種スキルを磨くためには不可欠なことではあるけれども、配偶者や妙齢には絶対に理解されないのだった。
 ま、私もさすがに携帯を分解してみようという気にはならないのだが。