残花三昧 7.
 
 
 
■ ただ、桜を撮るときというのはこころ急くのである。
 風が吹くのである。
 樹も、こちらも揺れていて、みるみる廻りは暗くなったり冷え込んだり、そんな余裕のないところが人生なのかなんなのか。こちらの個性と限界なのだと言われればそうかもしれない。