助六由縁江戸桜 5.
 
 
 
■ デザインであれ写真の世界であれ、なにか根の方にある美意識のようなものをかたちにできないものかと考えていた。
 あまり洗練され過ぎてしまうと、こんどは理解まで時間がかかる。
 そして残る印象も少ない。
 あざといところの一歩手前で踏みとどまり、けれども時間の推移に耐えられるものを作れないものかいな、とこれでもじたばたしているのである。