トモチョコ。
 
 
 
■ 例えばネットの面白さというのは、普段会うこともない各層の方々と、年齢を問わずに交流できるような気がする、といったところである。
 パソコン通信の回線代に、当時月額数万を払っていた今は大人の方々というのも少なからずおられるだろう。
 自由になる金の何分の一かを通信費に費やす。
 一体何が面白かったのか。あれは深夜放送だったのか。サブカルか。
 どちらも今は死語でゴンス。
 
 
 
■ 必要だから払っていたのである。
 不可欠だったのである。
 青春か青春後期。あるいは更年期になろうとする頃合、昼間の厄介とは別にそうした世界というのは、もうひとつのガッコか校舎裏のようなもので、背伸びや若返ろうとする男や女たちにとって、ある種の知的な刺激と笑いをもたらしていた。
 と書けば、やや美化が過ぎるのだけれども。