払うのは切実だからである。
 
 
 
■ 8という数字は仮である。実際はそんなにはかからない。
 空を各種電波が高速に飛び交うご時世になって、そこにいる姿が誰かの記録に残されている。
 この辺り、前の緑坂に書いていたジョック・ヤングの一連の書籍にも関わってくるのだろうが、ま、「後期近代の眩暈」は延々と続くといったところ。
 
 
 
■ 昔からそうなのだが、最新型の機器を販売している彼や彼女と話していると、すこし寂しくなってくることがある。
 これが冷蔵庫の最新であればそうでもない。
 高級と呼ばれる車であったり、服であったり。
 営業のお手本のような格好をしながら、実はほんの数ミリ脇に逸れているような感じが残ることがあって、いわく言い難い澱のようなものだった。
 普段、なに食べてる。