霧深き日 9.
■ プジョーにスタイルのいいクーペがあって、たまに見かける。
ピニンファリーナのデザインだと思う。
せんだってとあるPAで、セダンのそれに派手な音をさせている薄い水の色のものをみかけ、ああ、馬鹿だなぁとにやにやした。
ただ音はデビルのマフラーのものではない。
■ 昔事務所があったところには、2CVとオペルのカリブラが駐車していた。
カリブラも瀟洒な形をしている。
ネグラと申しますか、ベットその他の置いてある本宅というか別宅に戻る際、ゴミを捨てる。
大体は明け方近くである。
すると駐車場で、髪に白いものが混じった先輩筋の方がボンネットを開けていたりして、軽く会釈をするのが常だった。
多分建築かデザインか、だいたいがその筋の方々だったのだろう。
いつだったかその前を通るとアルピーヌのA610がいて、こんどはリアを開けていた。